『中国哲学研究』という雑誌の第33号に、「観念と力動——牟宗三の「唯心論」再考」という論文を寄稿しました。
牟宗三という中国の哲学者について論じたものです。かれは20世紀の中頃以降に、おもにカント哲学との比較のなかで中国哲学を再構築した、なかなかとんでもない人物です。以前このブログでも少し言及していました。
この記事を書いたのは修士論文に着手するまえだったかと思います。結局思いのほかいい議論ができそうな手応えとひらめきを得たので、そのまま深掘りして修論にして、いまこうしてじっくり練りなおしたものを雑誌に投稿したわけです。井筒論もちゃんとまとまったので、今年のうちに学会で発表したり論文を提出したりしていくと思います。博士論文も早く完成させられるといいですね。
ちなみに雑誌はまだデータベースやリポジトリの類に登録されていないので、ウェブ上からPDFをダウンロードしたりできないのですが、神保町の東方書店さんの店頭や通販サイトで購入できるそうです。よかったらご覧ください。(何らかの方法でご連絡いただければ、こっそりご対応することも可能ではあります)